子猫と遭遇してしまった際の我が家の対処法:1
2016/02/02
【1匹目】 兄貴のケース:「雨の中だし、放置していたら死んでしまう。とりあえず捕獲しよう」
【2匹目】玉のケース:「一週間近くも放置されてる。とりあえず捕獲しよう」
【3・4匹目】緑&桜のケース:ある日突然、追いかけてくる
緑&桜のケースは完全にイレギュラーだったのですが、なんだかんだでこの母子家庭の家族構成は人間の数より猫の数の方が多くなりました。
今から約5年前。
極寒の雨の中、声が枯れるほどに叫ぶ声が家の外から聞こえてきました。
本来ならば既に熟睡している深夜の時間帯です。その声を偶然キャッチできたのは奇跡に近いタイミングでした。
その必死の声に母ちゃんが耐えきれなくなり、姉ちゃんを起こして一緒に捜索に向かおうと玄関を出ました。
すると、すぐ目の前にずぶ濡れの黒い赤ん坊猫が。
小さいです、ガリガリです。この赤ん坊が、必死に助けを呼んでいたのです。
「限界!死んじゃうよ!助けて!!」
鳴き声は、そう訴えているようでした。
なんとしても家の中に入れてあげなければなりません。ですが、捕獲しようと近付くと、まあ、ヤツは逃げる逃げる。
助けて!って叫んでいたのに、逃げる逃げる。まあ、追いかけられたら逃げますよね。
雨の中、姉ちゃんとふたりで格闘すること30分。
最終的に、建物の狭い壁際の空間に追い込んで掴むという方法でゲットしました。
そして、あっという間に4年が経ち。
赤ん坊三兄弟のうち、まず玉が我が家にやってきます。
玉も兄貴と同じく、死んじゃうんじゃないかというギリギリのラインで保護が出来ました。(詳しくは別記事で)
ご飯を食べさせた際にすばやく掴みました。
掴んでばっかりですが、兄貴も玉も、片手で掴めるサイズの赤子だったので可能な手段でした。
難関だったのは、先住猫である兄貴と、次にやってきた玉の対面です。
今までずっと、自分がこの家の主だ(♂)と思ってきた完全家猫である兄貴が、すぐに玉を受け入れるとは思えません。
何しろ兄貴は、母ちゃんの服にくっ付いていたカマキリを見て怯えて騒いだくらいの小心者なので、ちょっと大きめのネズミくらいのサイズの生き物なんぞと対面してしまったときのメンタルが非常に心配です。
一週間ほど、兄貴と玉は別の部屋で隔離していたのですが、玉の、
「ぎぃーやーあぁぁあああぁああ(訳:母ちゃんこっちにこい)」という謎の生物の絶叫にずっと怯えていたので、これはもういっそのこと一緒にしてしまった方が良いのか?と思うようになり、兄貴と玉を対面させました。
目と目があう兄貴と玉。
初めてみるサイズの生き物に、固まる兄貴。
次の瞬間、
「ぎぃぃやあああああぁぁぁああ!!!(訳:兄貴ーー!!俺の兄貴っすよね?!!兄貴好きっす!!!)」
尻尾を立てながら兄貴に飛びつく玉。
怯えて一目散に逃げる兄貴。
こりゃヤバイと思い、再度、隔離です。
兄貴に徐々に慣れてもらう方法を試してみようと、急いで100均ショップへ行き、800円でゲージを手作りしました。
しかし、ゲージ越しに兄貴と玉を対面させても、玉が狂ったように兄貴を求めるので、もう荒療治しかないと思い、結局3日ほどでゲージから開放です。
逃げ回る兄貴(見た目は大人猫)、諦めずに追い回す玉(見た目は白いネズミ)。
何ともギクシャクした関係が5日ほど続き。
唐突に、本当に唐突に。
兄貴が玉を、さりげなくすれ違い際にちょろっとグルーミングしたのです。和解した感動の瞬間です。
それからというもの、一気に立場は逆転。
赤ん坊かわいい!!かわいい!!!舐めさせろ!!!!
何かが目覚めたんでしょうね。今度は、兄貴が玉を追いかけて、大人の力で押さえつけてまでもベロンベロンとお世話をする関係になりました。
実はこの時、兄貴は4歳前後だったのですが、去勢手術がまだ出来ていませんでした。貧乏でお金が無くてずっと手術をさせてあげられなかったのです。
去勢前の雄猫で母性(父性?)に目覚めた育メンです。